角膜の病気



角膜とは眼の黒い部分のことで、これはレンズのようなもので写した像を網膜へ送りピントを結ぶ組織です。
ここも結膜と同様に細菌に感染したり刺激を受けると、多くの病気の引き金になってしまいます。
角膜は外から上皮細胞・角膜実質細胞・内皮細胞の3層で構成されており、その間をボーマン膜とデスメ膜がつないでいます。
この上皮細胞は丈夫にできていますが、目を傷つけてしまったりコンタクトレンズの使用法を誤ってしまうと、この上皮細胞を傷つけてしまい炎症を引き起こしてしまいます。
これを角膜炎と言いますが、早期の治療を施さないと視力の低下を招いてしまいます。
角膜が傷つくと眼の保護力が低下して細菌など感染しやすくなってしまい、感染すると角膜を細菌が侵食し角膜腫瘍を引き起こします。
この角膜炎は感染した菌の種類で治療法や症状が違ってきます。


−表層角膜炎−
角膜の表面に無数の小さな傷ができて、痛みや充血や目の違和感などの症状が起こります。
ドライアイが原因となることもあり、コンタクトレンズの取り扱いミスでも起こりやすくなります。
その治療としては点眼薬や、抗生物質の飲み薬や点滴を使用する場合もあります。


−細菌性角膜炎−
角膜が傷つき、そこから細菌感染し炎症を起こすものです。
コンタクトレンズの取り扱いミスや、強く目をこすったときの外傷からも感染することもあります。
肺炎球菌・ぶどう球菌・緑膿菌などが主な感染菌で、これらに感染されると目の充血や痛みだけでなく頭痛などの症状も出てきます。
治療法は原因菌によって抗生物質を投与しますが、完治まで数ヶ月かかる場合もあり、放置しておくと視力がどんどん落ちていくので早期の発見と治療が必要です。


−角膜真菌症−
ごく稀ですが、目に傷がつき、そこにカビが感染して炎症を起こすものです。体の免疫力が弱っているときなどに感染しやすいと言われています。
治療には抗真菌薬の飲み薬と点眼薬が主に使用され、完全に菌を死滅させるため長期間での治療になります。


−単純角膜ヘルペス角膜炎−
これも稀にしか起こりませんが、ヘルペス菌による感染によるものです。角膜が傷ついたり体の抵抗力が低下しているときなどに起こりやすくなっています。
激しい目の痛みや痒み、また涙が止まらないなどの症状が出てきます。長期間での治療が必要となり、抗ウイルスの点眼薬や抗生物質の点眼薬などが使用されます。
また症状が進み潰瘍になると、最悪の場合は失明にもなる危険な病気です。


−アカントアメーバ角膜炎−
水道水などに存在するアカントアメーバという微生物に目が感染して起こる病気です。
コンタクトレンズの洗浄や保存に水道水を使用した際に、そこから感染することが多くなっています。
コンタクトレンズの適切な使用法を守っていれば大丈夫ですが、感染すると非常に治療が困難な病気です。

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